2024年度
入賞・入選作品
応募総数 | 102作品 |
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審査日 | 2025年2月25日 |
入賞・入選 |
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講評
機械による収穫が当たり前の昨今、かつての鎌による稲刈り、はざ掛け、脱穀の光景は珍しくなりました。体験イベントのひとコマとのことですが、背景にある天日干しのはざ掛けが郷愁を誘い、稲わらで縄をなうお嬢さんたちの明るい笑顔が評価されました。

講評
苔むしたブナの古木を中央に配置、広角レンズで見上げた周囲には色とりどりの木々が取り囲み“家族”のようです。古木はいったん折れたのでしょうか?上部、途中から新しく芽吹き、成長した数本の若い木が見え、たくましい生命力を感じさせてくれます。

講評
地区内にある3カ所のしだれ桜のうち山角観音堂のしだれ桜。お堂脇のしだれ桜と手前の若い桜の木が対照的です。奥の桜は色彩とともに落ち着いたトーン、手前は華やいだピンク色が若々しく躍動感を感じます。手前の桜、左向こうにある電柱をもう少し隠すとよかった。

講評
営々と続いてきた盆踊り。暗くなり始めた山あいで中央の舞台から延びる提灯が灯り、全体のほどよい露出バランスが夕暮れの雰囲気を醸し出しています。手前の浴衣姿の子どもや家族の身振り手振り、奥の方に広がる大きな輪をうまく捉えました。太鼓の音、盆踊りの歌が聞こえてくるようです。

講評
松巌寺参道の真っ赤な紅葉樹と右にある常緑樹と競い合っているようです。点景の人物がやや大き過ぎて評価が分かれましたが、拡大してみると左手にスマホが見え「紅葉見物しながら撮影」でしょうか。画面下の道路面積がやや多く、もう少し画角を上にすると青空空間が増し主題の紅葉が浮かび上がりすっきりとしたかと思います。

講評
白髯神社の狛犬。「大雪の中何度も迷いながらたどり着き、水墨画のようなたたずまいの中で見つけた」という労作。頭上に積もった雪は「ずっしり、こんもり」。カッと目を見開き、歯を食いしばった様に「負けるもんか。おいらがお護り!」と感じた作者の気持ちが素直に伝わってきます。

講評
昨年秋、太陽に最も接近した紫金山・アトラス彗星を光害のない鬼無里「大望峠」から撮影。手前右端に一夜山、左向こうに連なる北ア連山の真上にまたたく星の間を長い尾を描いて光る彗星を見事に捉えました。彗星の右に、何かの飛行物体まで写り込み、広大な宇宙を旅するロマンを感じさせてくれます。
総評 (審査員長:増田 今雄 氏)
応募総数102点、応募者32人と前回と比べ減少したが、県内では地元鬼無里はじめ長野市や千曲市、東御市、池田町など、県外からは神奈川県、愛知県、新潟県から多彩な作品が寄せられました。3回目となる作品のデジタルデータを送信する応募は74点と前回とほぼ同数だったが、プリント応募が前回の半数を割り19点と少なかった。
素材は、桜の花を代表する「春」、カラフルな紅葉の「秋」に集中。前回少なかった「冬」が多く寄せられ、「夏」は数点にとどまりました。自然豊かな鬼無里ならではのネーチャー作品が圧倒的ですが、長年提唱している地元の人たちの生活ぶりを捉えた作品も前回同様応募数が増え、ジャンルの幅が少しずつ拡大、定着しつつある感じがします。
しかし、ネーチャー作品はブナの木や山並みなどの風景写真が多く、鬼無里を代表する奥裾花自然園の「ミズバショウ」作品が今回も少なく物足りなさを感じました。鬼無里には自然の中で命を紡いでいる花や昆虫、野鳥、動物などが数多くいます。
風景に加え、人々の暮らし、動植物と幅広い素材の発掘、「ふるさと鬼無里」ならではの作品作りに挑戦してみてください。
力作、労作をお待ちしております。
講評
鬼無里中心部の集落はまだ日が差さない早朝、先駆けて目覚めた戸隠連峰西岳の険しい姿がきつ然として神々しい。日が当たった手前左の稜線、まだ日陰の集落、西岳へと続く遠近感が雄大さを表出、そこにラッキーにも大小の二重雲が加わりオリジナルな作品となりました。